
日本人の多くの方々が、中国に対する観念が30年前で止まっているような気がします。
中国を甘く見ている人たちは、思っているよりも非常に発展している国だということを理解して頂きたいです。
中国は経済発展や技術の進歩により、今では世界最高レベルの最新技術をたくさん持っています。
一部の最先端技術では、アメリカさえも追い越しているのが現状です。
2020年に突如として広まった新型ウイルスの影響で、私たちのライフスタイルも大きく変わってしまいました。
衛生面、ソーシャルディスタンス、健康を保つ事という意識が変化したため、ビジネスモデルや製品、サービスもCOVID-19に合わせた変化を求められています。
そんな、世界中が最新テクノロジーに足踏みをしている中で、中国は足踏みをせずに最先端技術を進化させています。
今回の記事では、中国が誇る最先端技術を3つ厳選して解説を致します。
通信速度が10倍速い6Gで独走

中国では、5Gは既に当たり前となっており、その5Gの最先端技術において技術論文・特許申請などでは世界を牽引しています。
中国のあまりの勢いで焦ったアメリカ等の技術先進国も、5Gには既に見切りをつけて5Gを遥かに凌駕する「6G」で巻き返しを図っています。
我らが日本では、通信技術でトップクラスのNTT・NEC・JAXAも巻き込んで世界シェアの30%を目指して躍起になっています。
6Gの通信速度は、新登場した5Gの10倍であり、4Gの100倍速くなっています。
世界初の6G試験衛星の打ち上げ

2020年11月に、世界初となる6Gの試験衛星「電子科学大学号」を発射し、見事成功しました。
この6G試験衛星は、6G技術の重要な基幹技術である「テラヘルツ波」の負荷試験を行います。
テラヘルツ波とは?
これによって、中国では5Gだけでなく6Gの世界でも世界最先端の技術力を世界に示した事になります。
6Gの特徴

6Gの通信技術は何が進化したのか簡単にですが説明致します。
- 通信の超高速化で100Gbpsを実現
- 通信電波の距離が延びて「空・海・宇宙」まで拡大
- 消費電力の大幅低下、コストの低下
- 超低遅延で自動運転や遠隔医療などが進化
- 通信障害の低下、安定性の高さ
- 1000万以上の超多接続
以上の利点から、社会のサイバー化や、産業やサービスの無人化だったり、映像のホログラム化や8K以上の超高精細な映像が発達したりします。
超核融合研究(人工太陽)

2020年12月に、中国四川省成都市にある核融合研究装置にあるトカマク型反応炉「HL-2M」で初の放電に成功しました。
このトカマク型というのは、ドーナツ状の磁界を作って、その中にプラズマを閉じ込めて放電を行います。
これは、1億5千万度もの超高温のプラズマを発生させる事が可能とされており、いわゆる「人工太陽」の実現に1歩近づいたという事です。
この超核融合のプラズマ着火で、中国の技術力の高さが示されました。
人工太陽のメリット

この核融合研究装置は、太陽が発光して発熱する原理と似ていることから人工太陽と呼ばれています。
人工太陽と聞くと、響きが危ないイメージですが、どのような役に立つのでしょうか。
グレタさんも納得の究極のクリーンエネルギーとしての活躍が期待出来ます。
地球温暖化の防止にも貢献しますし、水素やヘリウムを利用しますので資源が枯渇する事はありません。
つまり、無限に利用出来て、コストが安く、環境にクリーンという三拍子揃った発電技術です。
原子力発電などに替わる、新たな発電方法として世界で注目を浴びている次世代技術の1つです。
人工太陽のデメリット

二酸化炭素も発生せずに、原子力発電のような核分裂反応もなく、原理的に暴走が発生しない人工太陽ですが、いくつか欠点もあります。
とにかく広大な土地と、超高温・超高真空という状況が求められる為、巨大な施設が必要となります。
そういった場所の確保と、非常に莫大な予算が必要です。
そして何より、地域住民が建造に反対する事が予想されますので、条件を整えるのが難しい事が挙げられます。
また、人工太陽には危険・リスクも伴います。
核融合炉の運転中は強烈な中性子線が放射され、防護措置を厳重にしてもある程度漏れる事が予想されています。
そして、放射性廃棄物についても原子炉と同じように、すぐには廃棄出来ず30年程度の冷却期間が必要とされておりますので、費用の問題などが発生します。
量子コンピューター

人工知能・機械学習という言葉は既にご存知の方も多いのではないでしょうか。
量子コンピューターと言われると、どれほどの人が知っているでしょうか。
最近では、日本の「富岳」がスーパーコンピューターとして演算能力世界一になりましたが、そんな最先端のスパコンでも事実上解凍困難な問題があります。
それを量子超越性と言います。
富岳とは?
その富岳が解けない、量子超越性を中国の研究チームが2020年12月に光を利用した光量子コンピューターの実証を発表しました。
日本が誇る世界最強のスパコンである富岳でも6億年も必要とされる計算をたった200秒で行えると言われています。
ただし、Googleが既に量子超越性の実証を2019年に行っているのですが、その演算能力に汎用性がなく、実用的な計算が出来ないという問題点が挙げられました。
つまり、中国で発表された光量子コンピューターも実用的な計算が出来ない可能性があります。
それでも、同じ分野で独走していたグーグルに追いついたという事が証明されました。
中国の最先端技術まとめ

6Gの通信技術、量子コンピューターの世界最高レベルの演算能力、人工太陽による最新技術の発電方法。
既に人口の多さや、広大な土地、そして共産党の独裁政権による法の問題でも何でも出来る中国が、技術力という面でも、非常に目を見張るものがあります。
そして、産業面でも既に無人化が進んでおり、キャッシュレス化、都市のサイバー化も進行中で、中国にいった日本人や外国人の感想は、想像以上に発展している国という印象を持ちます。
経済発展・技術発展により世界第2位の大国になったのも頷けます。
日本も志士のような人が現れて、世界を凌駕する最先端技術を生み出してくれると嬉しいですね。
以上、最後までご覧頂き誠にありがとうございました。