
Apple Event 2020 11月のイベントでAppleシリコン「M1チップ」搭載のMacが3種類登場!
なんと予想しないM1チップという名前でApple Siliconが誕生しましたね。
「MacBook Air」「MacBook Pro」「Mac mini」それぞれのスペック比較やM1チップの特徴について解説させて頂きます。
それでは早速ですが今回の新型Macの主な変更点を簡単にリストアップしていきます。
新型モデルの特徴
- プロセッサがApple Silicon 「M1」チップになった
最大8コアCPU、前モデルより最大3.5倍高速化、GPUは最大5倍の速さ - 価格を値下げした
- ユニファイドメモリによって処理速度アップ
メモリ16GB以内で処理ができる - バッテリーが長持ちするようになった
- 電力効率60%以上アップ
- 冷却ファンの改良で静かにorファンなしに
- ストレージが最大2TB
- Thunderbolt×2・USB4 ポート×2
- WiFi6に対応
スペック比較

MacBook Air | MacBook Pro | Mac mini | |
---|---|---|---|
チップ | Apple M1チップ 8コアCPU 8コアGPU 16コアNeural Engine |
Apple M1チップ 8コアCPU 8コアGPU 16コアNeural Engine |
Apple M1チップ 8コアCPU 8コアGPU 16コアNeural Engine |
メモリ | 8GBのユニファイドメモリ (最大16GB) |
8GBのユニファイドメモリ (最大16GB) |
8GBのユニファイドメモリ (最大16GB) |
ストレージ | 512GB SSD (最大2TB) |
512GB SSD (最大2TB) |
256GB SSD (最大2TB) |
サイズ | 高さ:0.41~1.61 cm 幅:30.41 cm 奥行き:21.24 cm 重量:1.29 kg |
高さ:1.56 cm 幅:30.41 cm 奥行き:21.24 cm 重量:1.4 kg |
高さ:3.6 cm 幅:19.7 cm 奥行き:19.7 cm 重量:1.2 kg |
カラー | シルバー スペースグレイ ゴールド |
シルバー スペースグレイ |
シルバー |
ポート | 2つのThunderbolt 2つのUSB 4ポート |
2つのThunderbolt 2つのUSB 4ポート |
2つのThunderbolt 2つのUSB 4ポート HDMI 2.0 |
ディスプレイ | Retinaディスプレイ 13.3インチ 2,560 x 1,600ピクセル標準解像度、227ppi 400ニトの輝度 広色域(P3) True Toneテクノロジー |
Retinaディスプレイ 13.3インチ 2,560 x 1,600ピクセル標準解像度、227ppi 500ニトの輝度 広色域(P3) True Toneテクノロジー |
なし |
キーボード | バックライトMagic Keyboard Touch IDセンサー |
バックライトMagic Keyboard Touch Bar Touch IDセンサー |
なし |
カメラ | 720p FaceTime HDカメラ | 720p FaceTime HDカメラ | なし |
オーディオ | ステレオスピーカー 指向性ビームフォーミング を持つ3マイクアレイ |
ハイダイナミックレンジ ステレオスピーカー 指向性ビームフォーミング を持つスタジオ品質の 3マイクアレイ |
内蔵スピーカー 3.5mmヘッドフォン |
ネットワーク | 802.11ax Wi-Fi 6 Bluetooth 5.0 |
802.11ax Wi-Fi 6 Bluetooth 5.0 |
802.11ax Wi-Fi 6 Bluetooth 5.0 |
冷却ファン | なし(ファンレス設計) | あり | 1-4番目のセル |
バッテリー | 49.9Whリチウムポリマー ワイヤレスインターネット 最大15時間 Apple TVアプリのムービー 最大18時間 |
58.2Whリチウムポリマー ワイヤレスインターネット 最大17時間 Apple TVアプリのムービー 最大20時間 |
|
価格(税別) | 129,800円 | 154,800円 | 72,800円 |
M1チップについて

新型のチップですが「M1」と命名されました。
これが今回の肝となっており、マック専用のチップになります。
こちらのM1チップでは、「CPU」「GPU」「メモリ」を組み合わせて1つにまとめた統合型のチップとなっております。
M1チップが重視しているのは電力効率で、少ない電力で高いパフォーマンスを発揮するように設計されています。
このM1チップの中身をさらに解説させて頂きます。
8コアCPUについて

M1チップでは8つのCPUが搭載されております。
そのうち4つはAppleが世界最速と言うほどの高速なハイパフォーマンスCPUが内蔵されております。
この高速CPUで高負荷になる処理を担当しており、残る4つのCPUは電力消費が従来のCPUより10%で作業出来ると言われており、この高効率のCPUで低負荷の作業を担当します。
この2種類のCPUを使い分ける事で、MacMiniでは電力消費が6割以上良くなったと言われており、8コアCPU自体も約3倍速くなっております。
8コアGPUについて

グラフィックスを主に担当するのは8つGPUと16枚のニュートラルエンジンになります。
この統合型グラフィックス機能で、2万5千近くのスレッドを同時に処理をする事が出来ます。
例えば、複数の4Kビデオをスムーズにストリーミング再生する事も出来ますし、クリエイターの方は映像処理をする際にストレスなく編集をする事が可能となりました。
他にも複雑な3Dシーンのレンダリングが可能となり、ゲーム分野でも高いパフォーマンスが要求されるものでも軽快にプレイする事も出来るでしょう。
ユニファイドメモリについて

M1チップの中でも面白いのが、このユニファイドメモリの役割です。
これは、今回のM1チップで新たに採用されたのですが、上記で説明した「CPU」「GPU」「ニュートラルエンジン」で使用されるメモリが、本来分散されて処理されるのですが、このユニファイドメモリはそれを1つのパッケージとして統合し共有することで処理が非常に効率化・高速化しております。
このシステムのおかげで、16GBという少ないメモリで問題もなく、さらに冷却ファンも必要ないという事が言われております。
新型Macのまとめ
Appleの発表会を見る限りでは、本当に今回の新型Macは自信を持っているようで、とにかく高速でバッテリーが長持ちをするというのを仕切りに言っています。
とはいえ、発表されてま間もないので懸念もあります。
- iOSの移植について
- ニュートラルエンジンの処理する種類について
- ファンなしモデルや冷却ファン改良の影響
こういった事は、使用者の新鮮なレビューが増えることを期待しましょう。